満月の日は大地震が多い?

差は見られない

日常の防災判断に使える差はありません。備えは月齢と無関係に必要です。

平均(全期間)
0.32 件/日
満月の日 (±24時間)
0.31 件/日
新月の日 (±24時間)
0.32 件/日
今日(月齢 25.7)と同じ月相の日の判定
差は見られない
対象データ
1973年〜2026年・USGS世界カタログ・余震除去後 6,334 件

今日の数字

直近7日間のM6+地震: 7件(1973年以降の平均 2.7件/週)

直近のM6+地震と、そのときの月齢

  • 2026年6月10日M6.0Auckland Islands, New Zealand region月齢 24.2
  • 2026年6月8日M6.1102 km WNW of Mantua, Cuba月齢 22.9
  • 2026年6月8日M6.520 km WSW of Balangonan, Philippines月齢 22.2
  • 2026年6月7日M6.06 km SSW of Pangyan, Philippines月齢 22.2
  • 2026年6月7日M6.016 km WSW of Balangonan, Philippines月齢 22.2

月齢に偏りなく起きていることが、上の判定の生きた証拠です。毎日自動更新されます。

第2幕: 月でないなら、何が増やすのか

「差」を探しに来た方へ。本物の差はこちらです。

×12

M6+地震の発生後30日間・同一震源域では、M6+が平常時の約12倍のペースで発生します(余震・群発地震)。

M6+地震の約15%は、先行する同等以上の地震の近傍・30日以内に起きた「続き」です。

満月を気にするより、大きな揺れのあとの30日間に警戒するほうが、データの上でははるかに合理的です。

この判定はどう計算しているか

USGS(米国地質調査所)の世界地震カタログから、1973年以降のマグニチュード6.0以上の地震を毎日取得しています。微小地震を使わないのは、観測網の偏り(昔は小さい地震を記録できなかった、地域によって検知能力が違う)によるノイズを避けるためです。

大きな地震の後には余震が群れで続きます。これをそのまま数えると「たまたま満月付近に本震が1つあっただけ」で数百件が満月側に積まれてしまうため、本震の近く(同一震源域・30日以内・本震より小さい)で起きた地震は除外する簡易デクラスタリングを行っています。

そのうえで、各地震の発生時刻(UTC)と直近の満月の瞬間との時間差を計算し、満月の瞬間±24時間に入った地震の数を、月齢と無関係に起きると仮定した場合の期待数と比較します。新月についても同じ計算をしています。差が統計的に意味を持つかどうかを内部で判定し、結果をページ上部の1語に変換しています。詳しい基準は方法論をご覧ください。

月と地震に関係は本当にないのか

実は「潮汐力が地震の引き金になりうるか」は真面目な研究テーマです(tidal triggering)。月と太陽の引力は地殻にもごくわずかな力をかけており、特定の条件下(浅い逆断層、潮汐応力が断層運動と同じ向きに働く場合など)で統計的にわずかな相関を報告した研究もあります。

ただし、それらの研究が扱う効果はきわめて小さく、「満月の日は危ない」と言えるようなものではありません。本サイトの判定はあくまで「カレンダー上の満月の日に大地震が目に見えて多いか」という問いへの答えであり、潮汐研究を否定するものではありません。

データ出典

  • USGS Earthquake Catalog — 地震イベントデータ(パブリックドメイン)
  • 月齢・朔望の瞬間は Jean Meeus "Astronomical Algorithms" のアルゴリズムによる自前計算(UTC基準)

最終更新: 2026年6月11日 13:31 (UTC)(毎日自動更新)