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満月の夜は火事が増える?

差は見られない

本ページは消防が対応した火災件数の記録です。ぼやから大火まで規模はさまざまです。

ロンドン(2018年〜)

平均(全期間)
48.1 件/日
満月の日 (±24時間)
47.3 件/日
新月の日 (±24時間)
49.0 件/日
満月の日の判定
差は見られない
対象データ
2018年〜2023年・105,323 件

サンフランシスコ(2003年〜)

平均(全期間)
11.3 件/日
満月の日 (±24時間)
11.3 件/日
新月の日 (±24時間)
11.6 件/日
満月の日の判定
差は見られない
対象データ
2003年〜2025年・95,212 件

第2幕: 月でないなら、何が火事を増やすのか

「差」を探しに来た方へ。本物の差はこちらです。

×3.2

ロンドンで最も火災が多かったのは2022年7月18日——167件、平常の約3.2倍でした。火災を増やすのは月ではなく、乾燥や猛暑、その日の出来事です。

曜日による差はわずかで、最も多い日曜日でさえ最も少ない水曜日の約1.11倍にとどまります。火災を左右するのは月でも曜日でもなく、天候とその日の状況でした。

火事が多い夜は、月を見上げる前に空気の乾燥とその日の出来事を疑ってみてください。

「満月の夜は火事が増える」という言い伝え

満月と火災を結びつける言説は、世界各地の消防・救急の現場に根づいています。「満月の夜は出動が多い」という体感は、犯罪や救急の俗説と同じ家系のもので、月が人を落ち着かなくさせ、不注意やトラブルを増やす——という発想につながっています。月明かりの夜は外で火を扱う活動が増える、という素朴な理屈もあります。では実際、満月の日に火災は増えているのでしょうか。本ページは2都市の消防データで毎日確かめます。

この判定はどう計算しているか

  • データは2都市の消防オープンデータの火災のみの日次件数です。サンフランシスコ(2003年〜・米消防、NFIRSコード1xx)ロンドン(2018年〜・ロンドン消防庁、Incident Group = Fire)。火災以外(誤報・救助等)は除外しています
  • 火災件数には曜日や季節(冬の暖房、夏の乾燥)のパターンがあります。そこで「同じ曜日×同じ月」の平均を期待値とし、実測÷期待の指数で比較します(事故・犯罪と同じ調整方式)
  • 各市の正午時点の月齢で「満月の日(瞬間±24時間)」「新月の日」を判定し、各グループの指数の平均を平常(1.00)と比較します

詳しい判定基準は方法論をご覧ください。

データを読むときの注意

  • 件数は「消防が対応した火災」であり、ぼやから大火まで規模はさまざまです。発生のすべてが記録されるわけではありません
  • 現場の「満月の夜は忙しい」という実感を否定するものではありません。本ページが見ているのは「カレンダー上の満月の日に、火災件数が目に見えて多いか」という一点だけです

データ出典

最終更新: 2026年6月13日 13:25 (UTC)(毎日自動更新)