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満月の夜はホームランが増える?

差は見られない

本ページは米メジャーリーグの全試合の本塁打数(両チーム合計)です。言い伝えの中心は「満月の夜」なので、ナイトゲームとデーゲームに分けて確かめます。

ナイトゲーム(夜)

平均(全期間)
1試合 1.84 本
満月の日 (±24時間)
1試合 1.85 本
新月の日 (±24時間)
1試合 1.85 本
満月の日の判定
差は見られない
対象データ
1935年〜2025年・179,041 本

デーゲーム(昼)

平均(全期間)
1試合 1.30 本
満月の日 (±24時間)
1試合 1.30 本
新月の日 (±24時間)
1試合 1.28 本
満月の日の判定
差は見られない
対象データ
1901年〜2025年・150,004 本

第2幕: ホームランの数を大きく動かしていたもの

今回のデータで、はっきり見えた差はこちらです。

×5.2

1試合あたりの本塁打は2019年の2.82本が最多、1944年は0.54本まで沈みました。ホームランを大きく左右していたのは、時代とボール——飛ぶ年もあれば、飛ばない年もあるのです。

本塁打が最も乱れ飛んだのは2002年7月2日——その日は15試合で62本が飛び出しました。数字を跳ね上げたのは、その日の打撃と球場でした。

少なくとも今回のデータでは、その年のボールと球場、夏の暑さのほうが、ずっと大きくホームランの数を動かしていました。月との関わりは、まだ探している途中です。

「満月の夜はボールがよく飛ぶ」という言い伝え

野球場には古くから「満月の夜はホームランが出る」という言い回しがあります。満ちた月が打者を高ぶらせる、明るい夜は気持ちが大きくなってフルスイングが増える——犯罪や事故の言い伝えと同じ家系の発想です。月の言い伝えの核はいつも「満月の夜」。だとすれば、影響が出るのは昼の試合ではなく、月が空にかかるナイトゲームのはずです。では実際、満月の日に本塁打は増えているのでしょうか。本ページはメジャーリーグの全試合で毎日確かめます。

この判定はどう計算しているか

  • データは米メジャーリーグ(MLB)の全試合の本塁打数(両チーム合計)です。試合をナイトゲーム(夜)とデーゲーム(昼)に分けます。月の言い伝えは「夜」の話なので、夜こそ効果が出るはず——という見立てです
  • 1試合あたりの本塁打は時代によって大きく変わります(デッドボール期はほとんど出ず、近年の「飛ぶボール」では激増)。そこで「同じ年・同じ月」の1試合あたり本塁打を期待値とし、実測÷期待の指数で比較します
  • 各試合日の正午(米東部)の月齢で「満月の日(瞬間±24時間)」「新月の日」を判定し、各グループの指数の平均を平常(1.00)と比べます

詳しい判定基準は方法論をご覧ください。

データを読むときの注意

  • 本塁打数は球場の広さ、その年のボール、気温や標高(高地は飛びやすい)に大きく左右されます。本ページはそれらを「同じ年・同じ月」の比較で均し、満月という一点だけを見ています
  • 本ページが見ているのは「カレンダー上の満月の日に、1試合あたりの本塁打が目に見えて増えるか」という一点です

まだ見えていないこと

今回の結果は「月は関係ない」という意味ではありません。今の調べ方では、次のようなことが見えていません。

  • 月が空にあったか:ドーム球場や曇りの夜、月がまだ昇っていない時間の試合も、今は同じように数えています
  • 選手ごとの違い:月の影響を受けやすい打者がいたとしても、全試合の合計では薄まります

次に調べたいこと

  • 屋外球場の、月が昇ったあとの試合だけを取り出して比べる
  • 月の出の時刻と試合の時刻を合わせて見る

球場で語り継がれてきた「満月の夜は飛ぶ」に、まだ数字にできていない何かがあるのかもしれません。いつか、それをデータで見つけ出したいと思っています。

データ出典

  • Retrosheet — Game Logs(全試合の日付・昼夜区分・本塁打数)
  • 本ページのデータの一部は Retrosheet から無償で提供を受けたものです: The information used here was obtained free of charge from and is copyrighted by Retrosheet.
  • 月齢・朔望の瞬間は Jean Meeus "Astronomical Algorithms" のアルゴリズムによる自前計算(UTC基準)

最終更新: 2026年10月7日 00:48 (UTC)(毎日自動更新)